right はなぜ意味がバラバラに見えるのか?
英語学習者からよく出る疑問のひとつがこれです。
- right = 正しい
- right = 権利
- right = 右
「同じ単語なのに、意味が違いすぎない?」
そう感じるのは自然です。
しかし、right は1つの中心概念から論理的に広がった単語です。
英語らしい思考構造を知ると、むしろ非常に一貫しています。
📚right の語源
right は古英語 riht に由来し、意味は
まっすぐな・正しい・適切な状態
ここがすべての出発点です。
right の中心イメージ
正しい位置にある/あるべき状態にある
この「正・適切」という感覚が、すべての意味をつないでいます。
① right = 正しい
最も基本的でイメージしやすい意味です。
- You are right.
(あなたは正しい) - This answer is right.
(この答えは正解だ)
👉
事実・判断・行動が
「ズレていない」「正しい位置にある」
という意味です。
② right = 権利(human rights)
ここで一気に抽象的になりますが、考え方は同じです。
権利とは何か?
- 社会的・道徳的に
「そうあるべき正当な立場」 - 侵害されてはいけない「正しさ」
human rights の本質
人が人として持つ「正当な位置・扱われ方」
例:
- Everyone has the right to speak freely.
(誰もが自由に話す権利を持っている)
👉 right = 正当性・正しさが保障された状態
③ right = 右
なぜ方向の「右」になるのかが、一番の謎ポイントです。
歴史的背景
- 多くの文化で
- 右手 = 利き手
- 右 = 正しい・好ましい
と考えられてきた
- 左(left)には
「不吉」「弱い」というイメージがあった時代もある
👉
right(正しい)= right(右)
という連想が定着しました。
right の意味は1本の線でつながる
| 意味 | 共通点 |
| 正しい | 判断が適切 |
| 権利 | 正当な立場 |
| 右 | 正しい側・好ましい側 |
👉 すべて
「正しい位置・あるべき状態」
という概念から派生しています。
日本人が直感的に理解しにくい理由
日本語では、
- 正しい → 正解
- 権利 → 法律用語
- 右 → 方向
と、完全に別の単語として存在します。
一方、英語は
👉 抽象概念を1語に集約する言語
だからこそ、right は「意味が多い」のではなく、
「意味が成長した単語」なのです。
丸暗記をやめる覚え方
right をこう覚えてください。
❌ right = 正しい / 権利 / 右
⭕ right = 正・適切・正当
- 判断が正しい → right
- 扱われ方が正当 → rights
- 方向として正しい側 → right
まとめ
- right は偶然の多義語ではない
- 中心イメージは「正・適切」
- human rights も同じ軸で理解できる
- 英語は「意味のつながり」を理解すると一気に楽になる
right を理解できるようになると、
英語の単語が暗記対象から理解対象に変わります。
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