リーディングをする上でとても役に立つのがスラッシュリーディングです。スラッシュリーディングは、英文を頭から理解できるように、意味の塊ごとにスラッシュ( / )を打ちながら読んでいく方法です。必ずしも今から説明する通りでなくても構いません。リーディング慣れるまでは細かく区切っていきましょう。慣れてくるとそこまで区切らなくても意味を理解できるようになってきます。
では実際にスラッシュリーディングをするにあたり、区切る箇所は。
1:前置詞、副詞の前
2:不定詞、動名詞、分詞の前
3:節(接続詞)の前
4:コンマ、コロン、セミコロンの後
5:長い主語の後
1:前置詞、副詞の前
まずは前置詞や副詞の前で区切っていきましょう。そうすることで、その文章の基礎となる第1〜5文型のどの型で成り立っているのかがわかり、文章が読みやすくなります。
I visited Kyoto / with some friends / the day before yesterday.
京都を訪れました 数人の友代と 一昨日
区切ることで逆に読みづらくなると感じる場合は、たくさん区切らなくて大丈夫です。
2:不定詞、動名詞、分詞の前
基本的に文章の中でメインとなる動詞は1つだけですが、不定詞、動名詞、分詞、接続詞を使うことで、動詞が2つ以上現れます。メインの動詞がどれなのかをしっかりと理解するためにも、不定詞、動名詞、分詞の前ではスラッシュを入れましょう。
I got up early / to catch the first train / yesterday.
早起きをしました 始発電車に乗るために 昨日
3:節(接続詞)の前
文章の一番前に接続詞を用いると副詞、名詞、形容詞の役割を持つ節。この節が文章を長くします。接続詞の直前でスラッシュを入れることで、意味の塊が細分化され、意味がわかりやすくなってきます。
I will take my son / to the zoo / if it is fine tomorrow.
私は息子を連れていく 動物園へ もし明日晴れなら
4:コンマ、コロン、セミコロンの前
文節と文節の区切りや接続詞の後に使うコンマ(,)
イコールの役割や引用文の前の置くコロン(:)
接続詞の代わりに用いられるセミコロン(;)
などの後にもスラッシュを打つと読みやすくなります。
Hurry up, / or you’ll be late.
急ぎなさい さもなければ遅れますよ
5:長い主語の後
主語が長いときは一度、主語の塊の直後でスラッシュを入れると読みやすくなります。個人的な癖としては、長い主語の直後にスラッシュを入れて、メインの動詞の下にVと書いて、よりわかりやすくします。
My uncle who lives in Spain / comes back to Japan / once a year.
スペインに住んでいる私のおじさん 日本に戻ってくる 一年に一回
何度もスラッシュリーディングをしているうちに、少しずつ意味の塊で理解できるようになってきて、英語の順番通りに理解ができるようになってきます。上記にスラッシュリーディングのやり方はあくまでよくあるパターンですので、皆さんは自分なりのやりやすい方法でスラッシュリーディングをしていきましょう。